薩摩からこんにちは!【歴史コラム】

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 こんにちは、馬渕まり(@rekijoymary)です。2023年5月11日から13日まで鹿児島で開催された第66回日本糖尿病学会年次学術集会に参加してきました。糖尿病の勉強はもちろん、特別講演として鹿児島大学名誉教授、志學館大学教授である原口泉先生の「明治維新について」も拝聴いたしました。
 話の中心は鹿児島の医学となぜ薩摩は維新の中心になれたかその強さの秘密的な話でしたが、糖尿病学会の講演だけあって肥満であった偉人、糖尿病だった有名人の話もありました。

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鹿児島と言えばこの人!

 鹿児島と聞いてまず思い浮かぶ人物は、そう西郷隆盛ですね!薩摩の下級藩士の家から立身出世し、明治維新の立役者となった人物です。藩の上層部の不興を買い沖永良部島に流刑にされた時は激ヤセした西郷ですが、40歳を過ぎるころには、身長178cm、体重は108kg(BMI34.1kg/m2)とかなりの肥満体になっていました。鹿児島の誇る食材、豚肉が大好物で甘いもにも目がなかった模様。加えて多忙で運動不足となるとそれは太りますよね。

城山公園の西郷隆盛像


 西郷の肥満を心配した明治天皇はドイツ人医師ホフマンに診察をさせ、レッツダイエット開始。これがたいへん過激で、ウサギ狩り(運動)、炭水化物抜き、そして1日5回の『下剤』…。元々胃腸の弱かった西郷は、下剤のため1日50回トイレに行くこともあったそう。3年で80㎏まで体重は減ったものの精神的にはボロボロに。犬を連れて狩りに出かける西郷さんの銅像は楽しそうに見えますが、狩りの裏にはつらいダイエット話があったんですね(ほろり)。あ、みなさまはマネしちゃだめですよ、特に下剤。

あのイケメンも糖尿病

 2015年に放送された連続テレビ小説『あさが来た』で有名になった薩摩出身の実業家五代友厚。ディーン・フジオカ演ずる五代はイケメンでしたけれど、写真を見ると実際の五代もシュッとしたハンサムさんです。

鹿児島市泉町にある五代友厚像

 薩摩藩士の家に生まれた五代は、30歳でイギリスに留学、明治維新後は大阪株式取引所、大阪商法会議所、大阪商業講習所(大阪商科大学の前身)などを設立し、大阪の経済発展に貢献しました。多忙であった五代は睡眠時間が短く40代半ば頃より心臓病の兆候があり、目の病気も発症、糖尿病であったと伝えられています。またかなりの酒好きだった模様。
 激務がたたったのか明治18年5月満49歳で病没、死後には借金しか残らず日本経済のために身をささげた人生でした。

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