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糖尿病を楽しく知るメディア『あおいろサークル』です。
内科医トワ(@DrTowa108)による、糖尿病という病気に対する理解を深めるためのエッセンスをまとめた『糖尿病教室Shorts』シリーズ。
今回は第40回として、「チアゾリジン薬(ピオグリタゾン)ってどんなお薬?」というテーマで簡単にまとめています。
ぜひご覧になってください。
チアゾリジン薬ってどんなお薬?
今回解説する『チアゾリジン薬』に分類されるのは、日本では『ピオグリタゾン』(商品名『アクトス』)のみです。
ピオグリタゾンは、以前紹介したメトホルミンと同じく『インスリン抵抗性改善薬』に分類され、体内で分泌されているインスリンを効きやすくして血糖値を下げるはたらきがあります。
ピオグリタゾンには多面的な効果があることが知られており、たとえば脂肪肝の改善も期待できるとされています。
インスリン抵抗性や脂肪肝を改善させる作用から、肥満を伴う2型糖尿病の患者さんが良い適応ではありますが、この後説明する副作用の関係で、最近は処方されることが減ってきています。
ピオグリタゾンの副作用
ピオグリタゾンの注意点として、身体に水分が溜まりやすくなって、副作用として浮腫(むくみ)があらわれることがあります。
そのため、心臓のはたらきが落ちて水分が溜まりやすい心不全の患者さんには、使用を避けた方が良いとされています。
また、女性においては骨折を増やしてしまうという報告もあったり、体重も増加しやすくなるとされています。
肥満を伴うインスリン抵抗性が主体の患者さんが良い適応にもかかわらず、体重が増えやすくなってしまうのは困りますよね。
中にはピオグリタゾンが非常によく効いたという患者さんもいらっしゃいますが、前述の理由で最近は処方される機会が減ってきているお薬です。
ピオグリタゾンの用法・用量
ピオグリタゾンの用法・用量は、通常1日1回15mgから開始し、症状に応じて最大30mgまで増量可能です。
今回の内容は以上となります。
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