【第39回】イメグリミン(ツイミーグ)ってどんなお薬?【糖尿病教室Shorts】

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こんにちは!
糖尿病を楽しく知るメディア『あおいろサークル』です。

内科医トワ(@DrTowa108)による、糖尿病という病気に対する理解を深めるためのエッセンスをまとめた『糖尿病教室Shorts』シリーズ。

今回は第39回として、「イメグリミン(ツイミーグ)ってどんなお薬?」というテーマで簡単にまとめています。

ぜひご覧になってください。


目次

イメグリミンってどんなお薬?

今回解説する『イメグリミン』は、日本では『ツイミーグ』という商品名で販売されているお薬です。

2021年に発売された比較的新しいお薬で、なんと世界に先駆けて日本で最初に発売されています…!

糖尿病がある方は、ぜひご自身のお薬手帳を確認して、イメグリミンを処方されていないかチェックしてみて下さい!

2つの作用を持ったお薬

イメグリミンは、前回紹介した『メトホルミン』と化学的に似た構造をしている物質です。

メトホルミンがインスリン抵抗性を改善するお薬であったように、イメグリミンもインスリン抵抗性を改善させるはたらきがあります

また、イメグリミンはなんと血糖値が高いときにインスリンの分泌を助けるはたらきも持っているんです

つまり、インスリン抵抗性・インスリン分泌低下のどちらに対しても効果が期待できる、二重の作用をもったお薬、ということです。

※ 余談ですが『ツイミーグ』という商品名の由来は、2つのメカニズムで血糖を下げることから『twin』と『imeglimin(イメグリミン)』から来てるのだとか。

副作用は?

メトホルミンは『乳酸アシドーシス』という副作用の観点から使用しづらい症例も多いのですが、イメグリミンはこれを起こしません。

単独で低血糖を起こすことも基本的になく、幅広い患者さんに使いやすいお薬だと言えるでしょう。

副作用として比較的多いのは消化器症状(吐き気、便秘・下痢など)です。

また、似ているお薬でありながらメトホルミンと併用することも可能です。
ただし、その場合は副作用の消化器症状を起こしやすくなることが知られているため、注意が必要です。

用法・用量は?

イメグリミンは、通常朝夕に2錠ずつ、合計1日4錠を内服します。

錠剤が比較的大きいため飲みづらいと思う方もいるかもしれませんが、ここまでお話ししてきたようにとても良いお薬です…!


今回の内容は以上となります。

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