【第52回】妊娠中の血糖管理!使う薬や管理目標は?【糖尿病教室Shorts】

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こんにちは!
糖尿病を楽しく知るメディア『あおいろサークル』です。

内科医トワ(@DrTowa108)による、糖尿病という病気に対する理解を深めるためのエッセンスをまとめた『糖尿病教室Shorts』シリーズ。

今回は第52回として、「妊娠中の血糖管理!使う薬や管理目標は?」というテーマで簡単にまとめています。

ぜひご覧になってください。


前回の記事では、妊娠中の糖尿病の種類について解説しました。

今回はそうした妊娠中の糖尿病の際に使えるお薬や、どれくらいの血糖値を目標にすれば良いのか、等について解説します!

目次

妊娠中に使える糖尿病薬

妊娠中・出産時、そして授乳中には、胎児や新生児への安全性を確保するため日本ではインスリン以外の薬を使うことはできません

そのため妊娠前から糖尿病がある方の場合は、妊娠を計画的に進めることが重要です。

たとえば、妊娠が分かる前に他の糖尿病薬を使用している場合は、すべてインスリン製剤に切り替える必要があります。

妊娠中の血糖管理目標

妊娠中の血糖管理目標は、母体と胎児の健康を守るため、通常の糖尿病管理よりも厳しく設定されています

以下が一般的な目標値となります。

血糖値

  • 食前血糖値:95 mg/dL未満
  • 食後1時間血糖値:140 mg/dL未満
  • 食後2時間血糖値:120 mg/dL未満

HbA1c

  • 目標値:6〜6.5%未満

※妊娠週数や低血糖リスクを考慮して調整されることがあります。

管理目標を達成する難しさと重要性

これらの目標は非常に厳しく、かつ低血糖リスクのあるインスリン治療で達成する必要があるため、大変な努力が求められます。

そのため、妊娠中の糖尿病管理には家族や職場など、周囲の理解と支えが重要となります

計画的な妊娠と、周囲のサポートを得ながら管理を進めて、健康な出産を目指しましょう!


今回の内容は以上となります。

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