こんにちは!
糖尿病を楽しく知るメディア『あおいろサークル』です。
内科医トワ(@DrTowa108)による、糖尿病という病気に対する理解を深めるためのエッセンスをまとめた『糖尿病教室Shorts』シリーズ。
今回は第51回として、「妊娠中の糖尿病って?種類について解説!」というテーマで簡単にまとめています。
ぜひご覧になってください。
妊娠中の血糖管理は通常より厳しい
妊娠中は、通常の糖尿病管理よりも厳しい血糖管理目標が設定されています。
その理由は、軽い高血糖であっても胎児の成長に影響を与え、出産に関連するリスクが上昇してしまうためです。
具体的には、血糖値が高い状態が続くと胎児が過剰に成長し(巨大児)、出産するときに合併症を起こすリスクが高まります。
また、流産・早産になってしまったり、母体にも妊娠高血圧症候群のリスクが増えることが知られています。
妊娠中の血糖異常の種類
妊娠中の血糖値の異常は、大きく分けて以下の3つに分類されます。
① 糖尿病合併妊娠
もともと糖尿病がある方が妊娠した場合を指します。
この場合、妊娠前から血糖管理が必要で、妊娠中はさらに厳格な血糖管理が求められます。
② 妊娠糖尿病
妊娠中に血糖値が通常よりも高くなるものの、通常の糖尿病の診断基準には至っていない状態です。
妊娠中は厳格な血糖管理が必要となるため、普段なら糖尿病の診断がつかない程度の血糖値でも、妊娠中は『妊娠糖尿病』と診断されることがあるわけです。
妊娠糖尿病は、妊娠中期から後期にかけて発見されることが多く、厳密な血糖管理が必要です。
③ 妊娠中の明らかな糖尿病
妊娠中に通常の糖尿病の診断基準を満たした場合を指します。
この場合も妊娠糖尿病と同様に、厳しい血糖管理が必要です。
出産後のリスク
これらの状態を発症した場合、出産後に血糖値が正常に戻るケースも多いですが、長期的には糖尿病を発症するリスクが高まることが知られています。
産後に血糖が正常化したとしても、健康診断等で必ず定期的なチェックを受けるようにしましょう!
今回の内容は以上となります。
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