【第47回】速効型・超速効型インスリンの違いは?【糖尿病教室Shorts】

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こんにちは!
糖尿病を楽しく知るメディア『あおいろサークル』です。

内科医トワ(@DrTowa108)による、糖尿病という病気に対する理解を深めるためのエッセンスをまとめた『糖尿病教室Shorts』シリーズ。

今回は第47回として、「速効型・超速効型インスリンの違いは?」というテーマで簡単にまとめています。

ぜひご覧になってください。


先日の記事では、インスリン製剤の種類について解説しました。

今回はその中でも速効型インスリン/超速効型インスリンの違いについて解説します!

目次

速く効くインスリンの種類

食後の血糖上昇を抑えるために使われる「速く効くインスリン」は、作用時間や効果の発現スピードにより、以下の3つに分類されます。

  • 速効型インスリン
  • 超速効型インスリン
  • 超々速効型インスリン

それぞれの特徴を見ていきましょう。

速効型インスリン

速効型インスリンは昔から使われているタイプで、『ヒューマリンR』『ノボリンR』の2つの製品が該当します。

このインスリンは効果が現れるまで少し時間がかかるため、食事の30分前に注射する必要があります。

効果の立ち上がりが遅いぶん持続時間も長めで、だいたい身体に残る時間は5〜8時間ほどです。

超速効型インスリン

速効型インスリンよりもさらに速く効き始め、早めに体内から消えるように設計されたのが超速効型インスリンです。

超速効型インスリンには下記の3種類があります。

・ヒューマログ(インスリンリスプロ):後発品あり
・ノボラピッド(インスリンアスパルト):後発品あり
・アピドラ(インスリングルリジン):
後発品なし

これらは通常食事の直前に注射することになっていますが、厳密には食前15分以内に投与することが推奨されています。

速効型インスリンよりも効果の持続時間は短く、身体に残る時間は約5時間です。

超々速効型インスリン

最も新しいタイプのインスリンで、さらに速く効くように設計されたのが超々速効型インスリンです。

超々速効型インスリンには、超速効型インスリンのヒューマログを改良した『ルムジェブ』という製品と、ノボラピッドを改良した『フィアスプ』という製品があります。

ただしこの『超々速効型』という呼び方は通称であり、厳密にはこれらも超速効型インスリンに分類されています。

効果が出始めるのが非常に速いため、これらは食事開始の2分前から食事開始後20分以内に注射する必要があります。

身体に残る時間は約4時間で、短時間で効率よく血糖を抑えることができます。


今回の内容は以上となります。

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