【第45回】インスリンの調整方法『責任インスリン法』とは?【糖尿病教室Shorts】

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こんにちは!
糖尿病を楽しく知るメディア『あおいろサークル』です。

内科医トワ(@DrTowa108)による、糖尿病という病気に対する理解を深めるためのエッセンスをまとめた『糖尿病教室Shorts』シリーズ。

今回は第45回として、「インスリンの調整方法!『責任インスリン法』とは?」というテーマで簡単にまとめています。

ぜひご覧になってください。


前回の記事ではインスリン製剤の種類について解説してきました。

それでは肝心のインスリンの単位数について、医師はどのような考え方をもとに調整しているのでしょうか?

目次

インスリン単位数の調整方法

例えば、1日3食で間食をせず、食事の直前に超速効型インスリンを打っている患者さんがいるとします。

この方が夕食前の血糖値がいつも高い場合、どのタイミングでのインスリン量を増やすのが正しいのでしょうか?

答えは、昼食直前に打っているインスリンです。

昼食時のインスリンが足りないと、食後の血糖値が大きく上がり、その影響が夕食前まで続いてしまうことが多いのです。

このように、夕食前の血糖値に影響を与えている昼食時のインスリンを「責任インスリン」と呼びます。

『責任インスリン法』とは

この「責任インスリン」という考え方は、血糖値に影響を与える直前のインスリン量を指しています。

例えば…

  • 昼食前の血糖値が高い場合の責任インスリン:朝食時のインスリン
  • 夕食前の血糖値が高い場合の責任インスリン:昼食時のインスリン
  • 就寝前の血糖値が高い場合の責任インスリン:夕食時のインスリン

といった責任インスリンをもとに、医師は血糖値の変化を見ながらインスリン量を調整しています。

これを『責任インスリン法』と呼んでいます。

適切なインスリン量を見極めるには、時間ごとの血糖値のパターンを把握することがとても重要なのです。


今回の内容は以上となります。

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