【第42回】SGLT2阻害薬ってどんなお薬?【糖尿病教室Shorts】

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こんにちは!
糖尿病を楽しく知るメディア『あおいろサークル』です。

内科医トワ(@DrTowa108)による、糖尿病という病気に対する理解を深めるためのエッセンスをまとめた『糖尿病教室Shorts』シリーズ。

今回は第42回として、「SGLT2阻害薬ってどんなお薬?」というテーマで簡単にまとめています。

ぜひご覧になってください。


目次

SGLT2阻害薬に分類される薬

今回解説する『SGLT2阻害薬』に分類されるのはこちらの6種類です。

一般名商品名
イプラグリフロジンスーグラ
エンパグリフロジンジャディアンス
カナグリフロジンカナグル
ダパグリフロジンフォシーガ
トホグリフロジンデベルザ
ルセオグリフロジンルセフィ

糖尿病がある方は、ぜひご自身のお薬手帳を確認して、これらの薬を飲んでいないかチェックしてみて下さい!

もし使用中の場合は、特に今回の内容をしっかり押さえておきましょう。

SGLT2阻害薬ってどんなお薬?

SGLT2阻害薬は、尿からブドウ糖を強制的に排出することで血糖値を下げるお薬です

糖分を体外に出すはたらきがあるため、血糖値の改善に加えて体重減少の効果も期待できます。

さらに近年の研究では、心臓や腎臓の保護効果も確認されており、糖尿病の患者さんだけでなく、心不全や腎臓病を合併している方にも有用な薬とされています。

副作用

尿からブドウ糖を排出するため、特に服用し始めた頃には頻尿脱水を起こしやすいことが知られています。

そのため、暑い季節や水分摂取が少ない場合には注意が必要です。

また、特に女性においては尿路感染症(膀胱炎など)や性器の感染症(腟カンジダ症など)を起こしやすくなります。

症状が出た場合には、早めに医師に相談するようにしましょう。

さらに、普段から炭水化物の摂取が少ない方がこの薬を使うと、極端な糖不足となり、『ケトアシドーシス』という命に関わる状態を引き起こす可能性があります。

SGLT2阻害薬を服用している方は特に、極端な糖質制限などを行わないようにしましょう。

用法・用量

SGLT2阻害薬は通常、1日1回服用するものがほとんどです。

添付文書上、朝と指定されているものもあれば、特に時間帯の指定がないものもありますが、いずれにせよなるべく夜間に頻尿を来さないように朝に内服するのがおすすめです。


今回の内容は以上となります。

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