【第35回】グリニド薬ってどんなお薬?【糖尿病教室Shorts】

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こんにちは!
糖尿病を楽しく知るメディア『あおいろサークル』です。

内科医トワ(@DrTowa108)による、糖尿病という病気に対する理解を深めるためのエッセンスをまとめた『糖尿病教室Shorts』シリーズ。

今回は第35回として、グリニド薬ってどんな薬というテーマで簡単にまとめています。

ぜひご覧になってください。


目次

グリニド薬に分類される薬

今回解説する『グリニド薬』に分類されるのは、下記の3種類です。

一般名(後発品名)商品名(先発品名)
ナテグリニドスターシス
ファスティック
ミチグリニドグルファスト
レパグリニドシュアポスト

糖尿病がある方は、ぜひご自身のお薬手帳を確認して、これらの薬を飲んでいないかチェックしてみて下さい!

もし内服中の場合は、特に今回の内容はしっかり押さえておきましょう。

グリニド薬ってどんな薬?

グリニド薬は『速効型インスリン分泌促進薬』とも呼ばれます。

その名の通り、内服してすぐに短時間だけ、膵臓から出るインスリンを強制的に増やすお薬です。

前回の記事で紹介した『SU薬』が24時間ずっとインスリンを出させる作用を持っていたのと対照的ですね。

「短時間だけインスリンを出させる」というはたらきから、食事の直前に内服することで、食後の血糖上昇を抑えることができます

そのため、空腹時にはさほど血糖値が高くないものの、食後に血糖値が大きく上昇してしまうような方に使用することが多いです。

こちらもSU薬と同様、血糖値に関係なくインスリンを強制的に増やす作用があるため、低血糖のリスクがあります。

しかし、あくまで作用が短時間であることから、SU薬と比較すると低血糖のリスクは低いです。

グリニド薬を飲んでいる場合は、食後に低血糖がないか注意しておくと良いでしょう。

また、グリニド薬が体内で作用する場所はSU薬と同じなので、SU薬を既に内服している方に対してグリニド薬を上乗せしても効果が期待できないため併用はできません。

SU薬・グリニドともに低血糖を起こすリスクがあることから、我々医師としてはなるべく他の薬から試してみて、それでも治療効果が不十分な場合に頼るお薬、という印象です。

これらのお薬を内服している場合は、日頃から低血糖には注意しておきましょう!


今回の内容は以上となります。

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