【第34回】SU薬ってどんなお薬?【糖尿病教室Shorts】

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こんにちは!
糖尿病を楽しく知るメディア『あおいろサークル』です。

内科医トワ(@DrTowa108)による、糖尿病という病気に対する理解を深めるためのエッセンスをまとめた『糖尿病教室Shorts』シリーズ。

今回は第34回として、SU薬ってどんな薬というテーマで簡単にまとめています。

ぜひご覧になってください。


目次

SU薬に分類される薬

今回解説する『SU薬(エスユーやく)』に分類されるのは、下記の3種類です。

一般名(後発品名)商品名(先発品名)
グリメピリドアマリール
グリクラジドグリミクロン
グリベンクラミドオイグルコン

糖尿病がある方は、ぜひご自身のお薬手帳を確認して、これらの薬を飲んでいないかチェックしてみて下さい!

もし内服中の場合は、特に今回の内容はしっかり押さえておきましょう。

SU薬ってどんな薬?

『SU薬』は略称で、正式名称は『スルホニル尿素薬』といいます。

このお薬は、膵臓のインスリンを出す細胞(β細胞)に働きかけて、血糖値に関係なく24時間インスリンを強制的に出させる作用を持っています。

この作用からも分かるように、副作用として低血糖のリスクが比較的高いお薬になります。

実際インスリン以外のお薬の中で、低血糖の原因薬剤として最も多いのがこのSU薬です。

「そんな危険な薬使わなければいいじゃないか」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、血糖を下げる作用が強力である分、他の薬を使ってもなかなか血糖値が下がらないような症例に対して処方されることは珍しくありません。

SU薬を内服している方では、特に日頃から低血糖に注意が必要です

特に腎臓・肝臓が悪い方やご高齢の方においてはSU薬の血中濃度が上がりやすく、より低血糖に留意する必要があります。

また、24時間血糖値に関係なくインスリンを出させる作用があることから、食事を摂っていない時間が長くなるほど低血糖を起こしやすくなります。

つまりSU薬を内服している場合、深夜〜朝食前、あるいは夕食前頃が低血糖を起こしやすい時間帯になるため、これを知っておくと低血糖をいち早く疑うことができます。

インスリンを使用している場合、低血糖を起こしたときに備えてブドウ糖を持ち歩いている方が多いかと思いますが、SU薬を使用している場合でも念のためブドウ糖を持ち歩くことをお勧めします


今回の内容は以上となります。

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