【第33回】糖尿病の薬ってどんな種類があるの?【糖尿病教室Shorts】

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こんにちは!
糖尿病を楽しく知るメディア『あおいろサークル』です。

内科医トワ(@DrTowa108)による、糖尿病という病気に対する理解を深めるためのエッセンスをまとめた『糖尿病教室Shorts』シリーズ。

今回は第33回として、糖尿病の薬ってどんな種類があるの?というテーマで簡単にまとめています。

ぜひご覧になってください。


医学の進歩に伴って、糖尿病のお薬もかなり種類が増えました。

薬なんて先生が調整するものだし、
私が知っておく必要なんてあるの?

と思われるかもしれませんが、自分やご家族が飲んでいる薬の特徴を知っておくことで、いざというときに対処できるかどうかが変わることがあります。

それぞれのお薬の詳細については今後の記事で解説してきますので、今回はまず大きな分類について知っておきましょう!

目次

分類方法

糖尿病のお薬の分類方法として、まずは『インスリンか、そうでないか』が一番大きな分岐点です。

インスリンは注射薬で、それ以外は飲み薬なんだよね?

トワ

実はインスリン以外の注射薬も結構あるんですよ。

『注射薬=インスリン』と考えている方が未だに多いですが、最近はインスリンではない注射薬も増えてきています。

インスリンにもいろいろな種類がありますが、今回はインスリン以外のお薬の分類について解説します。

インスリン以外のお薬は、さらに『膵臓からインスリンを出させるか、そうでないか』で分類できます。

膵臓からインスリンを出させる薬(インスリン分泌促進系)

膵臓からインスリンを出させる(インスリン分泌促進系)薬は、さらに『血糖値が高いときだけインスリンを出させる薬』『血糖値に関係なくインスリンを出させる薬』に分かれます。

それぞれに該当する薬は以下の通りです。

【血糖値が高いときだけインスリンを出させる薬】
・DPP-4阻害薬
・GLP-1受容体作動薬
・イメグリミン

【血糖値に関係なくインスリンを出させる薬】
・スルホニル尿素(SU)薬
・速効性インスリン分泌促進薬(グリニド薬)

ここでポイントとなってくるのは、『血糖値が高いときだけインスリンを出させる薬』は低血糖のリスクがほぼありませんが、『血糖値に関係なくインスリンを出させる薬』は低血糖のリスクになる、という点です。

それぞれの種類の薬がどんな特徴を持っているのかについては、今後また個別に記事にしていきます。

膵臓からのインスリン分泌を介さない薬

一方で膵臓からインスリンを出させるわけではなく、別の方法で血糖値を下げる薬もあります。

それが下記の薬たちです。

【インスリン分泌非促進系】
・α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI)
・SGLT2阻害薬
・チアゾリジン薬
・ビグアナイド薬

これらは膵臓からのインスリン分泌を介さずに、それぞれ独自の方法で血糖値を下げる作用を持っています。

それぞれのお薬の特徴や、具体的に何という薬がどの種類に該当するのか、といった点については、今後の記事でまた解説していきます。


今回の内容は以上となります。

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