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糖尿病を楽しく知るメディア『あおいろサークル』です。
内科医トワ(@DrTowa108)による、糖尿病という病気に対する理解を深めるためのエッセンスをまとめた『糖尿病教室Shorts』シリーズ。
今回は第27回として、「飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸ってなに?」というテーマで簡単にまとめています。
ぜひご覧になってください。
2つ前の記事では糖尿病の方の1日の目標エネルギー(カロリー)について、1つ前の記事ではその中でどれくらいの栄養素の比率を目指せば良いのかについて解説してきました。
しかし、実はこの栄養バランスを満たせば良いというわけでもありません。
実は、特に脂質に関して大事な注意事項があるんです。
今回はそのお話をしたいと思います。
飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸
前回の記事でお話しした栄養バランスを守ろうとすると、脂質のエネルギー割合が25%を超える目標になることも珍しくないと思います。
脂質のエネルギー割合が25%を超える場合、脂質の中でも『飽和脂肪酸』を減らして、『不飽和脂肪酸』の割合を増やすことが推奨されています。
いきなり『飽和脂肪酸』とか『不飽和脂肪酸』と言われても分かりませんよね。
厳密には化学的な構造によって定義されているものですが、簡単に言えば…
【飽和脂肪酸】
乳製品やお肉の脂に多く含まれるもの。
常温で固形のことが多い。
【不飽和脂肪酸】
植物や魚の脂に多く含まれるもの。
常温で液体のことが多い。
という理解でおおむね問題ないと思います。
飽和脂肪酸を多く摂取すると、悪玉(LDL)コレステロールが増え、動脈硬化が進行しやすくなることが知られています。
糖尿病自体が動脈硬化を進めてしまいやすい病気なので、飽和脂肪酸の摂りすぎにも注意が必要、というわけですね。
脂質の摂取に際しては、量だけでなく質も意識するようにしましょう!
今回の内容は以上となります。
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