【第1回】糖尿病ってどんな病気？【糖尿病教室Shorts】

こんにちは！
糖尿病を楽しく知るメディア『あおいろサークル』です。

内科医トワ（@DrTowa108）による、糖尿病という病気に対する理解を深めるためのエッセンスをまとめた『糖尿病教室Shorts』シリーズ。

今回は第１回として、まずは「糖尿病ってどんな病気？」というテーマで簡単にまとめています。

「糖尿病」という名前は小さい頃から知っているけど、具体的にどんな病気なのかをご存じでしょうか？

ぜひご覧になってください。

血糖値が上がりやすい体質になる病気

一言でいえば、糖尿病とは「血糖値が上がりやすい体質になってしまう病気」です。

「糖尿」という言葉からは、「尿に糖が出てきてしまう病気」と考えられがちです。

たしかに健康なヒトであれば尿から糖が出ることは基本的にありませんが、糖尿病の方では尿に糖が出てきてしまうことがあります。

しかし、病気の本質はそこではなく、尿糖が出るのは「血糖値が上がってしまった結果」であって、糖尿病の本質は「血糖値が上がってしまうこと」になります。

「健康診断の尿検査で引っかかる」というイメージからも誤解されている方が多いかもしれませんが、実際に糖尿病の診断基準は血糖値に関連する項目のみで構成されていて、尿検査は実は含まれていないんです。

糖尿病の方でも血糖値が安定していれば、尿には糖が出てこないことも多いんですよ。

「尿糖」ではなく「血糖値が高いこと」が問題になる

なぜ血糖値に関連する項目のみで診断するのでしょうか？

これには「健康でも尿に糖が漏れてきてしまうヒトが一定数いる（腎性糖尿）」というのもあるかと思いますが、やはり尿糖よりも「血糖値が高いこと」がさまざまな合併症の引き金になってしまうからですね。

尿糖が出ること自体は健康に悪影響を及ぼしませんが、血糖値が高い状態が長期間続くと、それによって身体の中のいろんな臓器にダメージが蓄積してしまうんです。

そのため糖尿病の治療においても、医師は尿糖ではなく血糖値に関連する項目を指標にして治療を行っています。

健康に長生きできるよう、良い血糖値を維持していきましょう！

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今回の内容は以上となります。

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