【第41回】α-グルコシダーゼ阻害薬ってどんなお薬?【糖尿病教室Shorts】

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こんにちは!
糖尿病を楽しく知るメディア『あおいろサークル』です。

内科医トワ(@DrTowa108)による、糖尿病という病気に対する理解を深めるためのエッセンスをまとめた『糖尿病教室Shorts』シリーズ。

今回は第41回として、「α-グルコシダーゼ阻害薬ってどんなお薬?」というテーマで簡単にまとめています。

ぜひご覧になってください。


目次

α-グルコシダーゼ阻害薬に分類される薬

今回解説する『α-グルコシダーゼ阻害薬』に分類されるのは、下記の9種類です。

一般名商品名
アカルボースグルコバイ
ボグリボースベイスン
ミグリトールセイブル

糖尿病がある方は、ぜひご自身のお薬手帳を確認して、これらの薬を飲んでいないかチェックしてみて下さい!

もし内服中の場合は、特に今回の内容はしっかり押さえておきましょう。

α-グルコシダーゼ阻害薬ってどんなお薬?

α-グルコシダーゼ阻害薬は、食事の直前に服用することで、その食事に含まれる糖質の吸収を緩やかにしてくれるお薬です。

食後に血糖値が急激に上昇してしまうような患者さんにおすすめしたいお薬ですね。

その作用の特性上、通常単独での使用であれば低血糖の心配はありません。

副作用

α-グルコシダーゼ阻害薬は消化管にはたらくお薬なので、消化器系の副作用が出やすいのが特徴です。

代表的な副作用としては、お腹の張りやおならの増加、下痢などが挙げられます。

また、高齢の方やお腹の手術歴がある方は、腸閉塞(腸が詰まる状態)という重い副作用が出る可能性があるため、慎重に使用する必要があります。

用法・用量

α-グルコシダーゼ阻害薬は、血糖上昇を抑えたい食事の直前に内服するお薬です。

そのため、毎食直前に飲む方もいれば、朝食直前のみ内服する方など、さまざまなパターンがあります。

作用の特性上、食後に内服しても効果を発揮できないため注意が必要です。

注意点

α-グルコシダーゼの服用中は消化管での糖質の分解がゆっくりになるため、インスリンやSU薬など他の併用薬が原因で低血糖を起こしてしまったような場合にも注意が必要です。

血糖値を速やかに上げるためには、分解を要さずに速やかに消化管から吸収されるブドウ糖を使用する必要があります。

α-グルコシダーゼ阻害薬を服用中で、かつ低血糖のリスクがあるお薬を使用している患者さんは、ブドウ糖を常備しておくようにしましょう!


今回の内容は以上となります。

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